FXがハイリスクであることを証明する
人生は、生きてるだけでインカムゲイン。
初心者以上、投資家未満。柳メロンパンです。
以前の「個別株は時に100倍にもなる」という記事の続きで、「FXがハイリスクである」ことの証明をさせていただきます。
”FXはローリスク”を完全否定します。
そういう言葉で初心者をだましてる奴らは滅びろ。
ちょっと言い方を変えると、レバレッジ全く無しのFXでは、拘束される証拠金の割にリターンが相対的に期待できないということです。
長めの記事(2900文字)なんで先に結論をいっておくと
・株式と同等の期待値は、FXではレバレッジを何倍もかけてリスクを増大させないと手に入らない。
・世界、国に振り回されるリスクがパねぇ。
※筆者は株式投資を推奨する訳ではありません。事実・知識を記事にしています。
投資は自分で考えて慎重にしてください。
そもそも「リスク」とは
Google翻訳さんに聞いてみたら解決にならなかった。
一応、こういう表示も出てきたのですが、やはり「danger(危険)(危機)」の同義語のように書かれています。
もちろんこれでも間違いではないですが、金融で「リスク」という場合、(金融上の)危険である損害だけを指す言葉ではありません。
リスク:損害、不確実性、リターンの不確実性
リターン:利益、利益の期待値
ハイリスクとは「将来どうなるかわからない」という不確実性の振れ幅が大きい状態のことをいいます。リスクのコントロールがしづらいことも含みます。
逆にローリスクなら、不確実性が低く、振れ幅が小さいことをいいます。
投資の種類で変わるリスク
そして、投資や資産運用の僕のイメージはこういった順序です。
国債 < 社債 << 個別銘柄株式など << FX・先物など
個別株の現物は損が限定されるので比較的ローリスクであると、先日の記事で述べました。会社が存続するかぎり株式の価値には理論上、上限はありません。
マジ無限っす。
実際に10年以内に100倍になった個別株式も紹介しましたね。
しかし、株式が無価値になって被る損のほうは元本まで。
100万でA社の株を買って長期保有をしていたら、何倍にもなるリターンの期待が持てるが、損のほうはどこまでいっても100万までです。
1万~99万は不確実でも、100万で損の幅が「確実」となるので、リスクが比較的小さい、コントロールしやすい、となります。
●ONE POINT
株式にも信用取引にレバレッジ(保証金率)はありますが、3倍までです。
一方FXで扱う日本円が、外貨に対して2倍くらいの円安はありますが、数倍、ましてや100倍になることは常識的に考えてありえません。
もしなるのなら、日本が終わる時くらいでしょうか?
そうなったら投資どころじゃないので、比較対象になりません。
為替の動きは50%前後のプラマイが一般的で、それなら100万の元本でせいぜい最大150万のもうけです。
ただ、利点としてはレバレッジ無しならリスクも50万くらいまで、ということです。国家の破綻はそうそうないですから。
しかし株式と同じ期待値を得ようと思うと、何倍ものレバレッジをかけ、リスクを増大させないと実現しません。
個別銘柄株とFX(豪ドル)比較
試しに豪ドルとで元本が3倍という期待値で比較してみます。
個別銘柄株が3倍になるということは選定にもよりますが、10年のスパンで見るとあっちこっちで実例があります。
対円の豪ドルの過去10年のスパンは55円~105円なので、どうしようかな。
国家破綻(外貨の価値ゼロ)は企業倒産よりずっと低いので、最小は30円~最大100円の設定で比較してみます。
55円をマークしたのはリーマンショックのせいです。
実際は完全な底で拾って天井で決済できる人はまずいないので、非現実な好条件です。
・長期保有の際のリターンには株式は配当、外貨は金利がありますが、値幅でとれる利益に比べて微々たるものなので無視
100万円の元本で運用した場合のリターンとリスク
55円の豪ドルに対して45円(プラス81.8%)の値幅を取るという好条件下でも、元本3倍の期待値に持っていくためには3.3倍のレバレッジをかけねばなりません。
その時のリスクは最大-166.7% 株式の-100%から見るとハイリスクです。
もしも公平さを考えて、プラマイの値幅を同じにしたなら、この負わねばならない最大リスクはもっと増大します。
理論、でいうのならば、株式と同等の期待値を得ようとすれば、無限のリスクを負わねばならないということです。
ここを忘れてはいけない
さらに!! 超重要なことが
儲けには税金がかかるのです。
ざっくりと20万円以上のプラスには20%を税金で持っていかれると考えると、リターンに対してのリスクは非対称となり、さらに増大します。
しかしFXにはありませんが、株には卑怯なことにNISAという非課税枠120万円があります。それを使えば丸もうけ。ずるい。
※税金は利益を得た人の所得状態などにより変わりますが長くなるので省略。
●ONE POINT
NISA枠は元が非課税なので、損が出た場合の損益通算もできない。
さらに外貨・為替のリスクはグローバル
・ストップ安、売り禁、サーキットブレイカー(CB)など、株式市場にあるような暴落時に働く一時ストッパーが無く逃げ場がない。
・暴落時に限ってロスカットも働かなかったり。
・24時間世界のどこかで取引。
・世界の災害・事件・紛争が影響、全部把握は人間には無理。
・突発的な諸外国要人発言で過敏に反応(例:スイスフラン)
・日本の政治情勢、金融政策でも過敏に反応。
・経済指標も夜中に発表があったり。
・たまに国家というチート為替介入。
上にあげたリスクはFXだけでなく、外貨や為替を介して行う投資全てのリスクです。
日本の株式市場は日本の管理下なのでさまざまなルールで守られていますが、外貨はそうはいきません。
FXは世界と、国家と取引しているといっても過言ではありません。
世界の金融機関・企業・富豪・国という猛者たちがぶんぶん為替をふりまわしている、個人投資家はその値動きのおこぼれをもらっているようなもんなんですよ、極東のネット環境で。
逆に上にあげたリスクは高騰のラッキーと同じでもあります。
ポジションによって為替差益がでるなら、ヒット&ウェイの要領でさっさと利確して次の値動きに備える、そんな売買に向いている投資です。
ほったらかしにしていては、その旨味も、リスク回避もできません。また、長期でポジションを持つことも暴落に巻き込まれる確率が増える為あまり向きません。
外貨にとって金利なんてハ ナ ク ソ です。
そんなハ ナ ク ソ投資をしている人の記事はこちら。↓
そもそも外貨の金利でもうかるなら、金融機関や専業投資家や国家という大量に外貨を保有している組織がそれでもうけてますよ、でもそんなことあるわけないでしょう。
為替差損がそれだけ脅威なんです。
ロスカットについての記事はこちら。↓
したらば今日はこの辺で! シュタッ