宇宙論から株価を見る?! ~経済物理学(Econophysics)~
投資の興味深いお話。
今、さまざまに活用されているシミュレーション、計算科学という分野。
スパコン「京」を擁する「理化学研究所 計算科学研究センター」の広報誌に、最新の計算科学の手法によってマクロ経済を分析するという研究者のインタビューが掲載されていました。
K computer Newsletter | 計算科学の世界
計算科学の世界 No.16
「物理学や計算科学の手法でマクロな経済現象を解明する」
PDFで読めます。↓
https://www.r-ccs.riken.jp/newsletter/pdf/no16_201802.pdf
インタビューより引用
それまで私は、株価の変動には規則性はないと思っていました。
ところがデータを分析してみると、あるパターンが見えてきました。
それは、物理の実験や観測データに見られるパターンと比べても、圧倒的にきれいなものでした。
量子論・相対論を駆使して宇宙の始まりを研究していた方が、その手法で株価を分析すると法則性が見いだせた、と、驚くことが書かれています。
これは、「風が吹けば桶屋がもうかる」という例え(なんらかの原因が、遠い所・意外な所にも影響を及ぼすという例え)を、膨大な実データと演算で解析し、図で可視化しようとしているということ。
うひゃー 分かるようになるんだ。
ただ、これでもって株価を予測して一発当てようとかいうわけではなく、こういった形でデータ解析したものを経済政策や指標などの一助にしようという目的です。
日本企業の活動をほぼ網羅しているという(株)東京商工リサーチの約400万以上のデータ提供を受けられるのは、この研究が、いわゆる個々の「もうけ話」といったレベルのものではなく、広く社会に貢献するものと認められているからです。
膨大で的確なデータと、世界レベルのスパコン、畑違いと思われる物理学の研究者のコラボによって生み出される、新しい経済の解明法です。