メロンパン、リスクを考える

初心者以上、投資家未満。投資のリスクは人生のリスク。

【脱社畜サロン】規約に従って強制退会!?一方的に不利な契約とは

さて、数日前から炎上しております「脱社畜サロン」

その中でちょっと他の方とは視点が違いますが、気になっていることがあります。

 

それは、当時サロン生であったいしかわ氏@ishikawa_73568)が主催者のイケダハヤト氏に対してこの件で質問をし、その後「脱社畜サロン」を強制退会させられたという部分。

 

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イケハヤ側は「質問しただけで強制退会してるってデマがいっぱいでマイッタ」とあちこちのツールを使って書くわ喋るわしているようです。

まるで壊れたレェィディオのように。

 

自分たちがやったことは正しく、自分たちは被害者で、いしかわ氏が

規約違反や荒らし」をしたから強制退会をしたとのこと。

 

 

 

 

イケハヤ側の「荒らしと規約違反」主張

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・荒らし行為をはたらいた

・サロン内の投稿をツイート、記事を拡散しているというルール違反

 

  

イケハヤさんのオンラインサロン炎上騒動!の話 | Ken's Thinking

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こちらのブログはもっとキツい書き方をしています。

・サロン内のやり取りのスクショを公開するひどい行為、いや最低の行為

・サロン内情報暴露という悪質な行為

・質問しただけで退会させられたのではない

 

さて、僕はここで「質問しただけでBANしたんじゃねぇよ」という彼らの必死のデマ払拭の意見はどーでもいーんです。

しょうもねぇ。些末なこと。

 

「荒らし」という部分もどうでもいい。そういう質問をしたり内部の暴露となればサロン生は動揺することは必須。そりゃ荒れるでしょうな。

 

僕が問題だと思っているのは

「サロン内のやり取りのスクショを外部に出したから」

この部分が正当かどうかです。

彼らは正しい行いだと思っているようです。

なぜなら  規約があるから。

 

確かに有料サロンなので、外部の誰でも見れる所に掲載されたら困ります。

販売している本をコピペしてばらまく行為と同じです。

お金払っている人だけが見れないと意味がありません。

 

しかしちょっと待ってください。

今回疑義があがっているのは「正田圭氏の経歴が実はたいしたことない」のではないかという部分。

イケハヤもこの通り ↓↓

 

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正田氏の経歴のバリューを前面に押し出して、「脱社畜サロン」に入る価値があると宣伝しています。

「すごい人と直接交流できるかも?」」

「すごい人の他では読めないコラムが読める!」

 

ところがその人が

「すごくない」

「すごいかもしれないけど、ハッタリが多かった」

「経歴盛ってるって開き直った」

なら話は変わってくる。

規約以前に、勧誘そのものに誤解があるという状態になります。

 

勧誘されて入会する気になる

規約読んで同意して入会

 

この順番だからです。

「看板に偽りあるんじゃ?」という問いと、それを外部に伝えることすら規約違反に縛られるのでしょうか?

 

 

有料情報に該当するのか

まず、有料サロンなので、お金が発生する部分を勝手に外部に持ち出してはいけないのは当然です。

 

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こんな感じで カス 価値があるのか分からないのに値段を勝手につけている売りまわっている情報商材が、

月3,000円払ったら複数読めるよ!お得だよ!

この謳い文句を何度も見かけました。目が腐るほど。

 

じゃあ、イケハヤに対していしかわ氏がした質問とその回答は、有料情報として扱えるものでしょうか?

 

んなわけねぇだろ 常識で考えて。

有料サロンがあるとして、その看板部分への質問だっちゅーの。

足を踏み入れただけで席料何万もとるぼったくりバーでも、まだ入ってもいず、看板に質問した時点で金取ったりできねぇよ。

 

つまり、外部の人、入会前の人でもしていい質問なんですよね。

「正田圭氏がこんな風にいわれているけど、一緒にお仕事してるイケハヤさん、見解を聞かせてください」と。

 

その回答をサロン内部にしか見せないのは、看板について質問されたのに入会前の人間は真偽を聞けないことになるじゃないですか。

また、すでに入会している人は、その経歴から発せられる助言などを参考にしたい人もいたでしょう。

それなのに経歴が怪しいとなった場合、その人が見出していた価値が崩壊したことになります。

裏切られた、といってよい。

 

 

サロンと情報商材の金額

 

僕は常々、サロンも情報商材

金額の妥当性をどこで見出すのか?

ということを疑問に思っていました。

 

結局は、情報を欲していたり、お目当てのインフルエンサーと交流を持ちたかったりと、個々それぞれに価値を見出すということになります。

一律で5,000円とかそういうのではなく、お値段.comがあるわけでもなく、参考にできる比較対象が無いんです。

 

しかし「脱社畜サロン」は起業について学ぶことが一つの売りなので、その講師ともいえる起業家で主催者の正田氏の経歴は重要です。

彼から発せられる情報の真偽をサロン生は判断できないからです。

知らないからこそ学びに来てんだから当たり前。

彼の肩書きや経歴しか判断材料が無い。

 

東大現役講師が教える塾!と謳って集客しておいて、「東大の受験をしている講師でまだ東大合格決まったわけではない講師」であったと判明したら、金返せと言われても仕方ありません。

イケハヤは「正田氏は嘘を言ってない!」「証明した!」と言ってますが、実際は「プロフ盛ってる」であったり、前期は赤字であってもうかってはいなかったことを正田氏は認めています。

 

今回の場合、個々の価値観の判断で決定される値段の妥当性(つまり、お値段に見合っているかどうか)の判断基準である主催者の経歴が勧誘時と異なってしまいました。

勧誘段階で問題がある状態になります。

 

主催者は客を強制退会させるどころか、謝罪や賠償(会費の弁償)をせねばならない立場じゃないのでしょうか?

 

 

「荒れた」原因は?

 

サロンではインフルエンサーに質問できたり交流したりということが一つのウリなのだそうです。

しかし、イケハヤ氏自身が以前に運営していた「ブロガーズギルド」なるものも、サロン生はサロン内で議論が禁じられていたそうです。

 

さて、脱社畜サロンでそのような規約があるかどうかまで確認がとれませんでしたが、議論禁止というのは内部の平穏を保つシステムのひとつだと推測します。

議論がヒートアップしたら場が荒れるし、おさめるのに苦労しますものね。

 

つまり、サロンが「荒れる」かどうかということが問題なのだと思います。

 

・・・いしかわ氏の質問や内部告発で荒れたんじゃなくて、イケハヤの回答があまりにヒドかったから荒れたからサロン生は動揺したんじゃないのかなぁ。

 

↓ イケハヤの言い分の分析はこちら

b-87gimeronpan.hatenablog.com

 

 

不当勧誘・一方的に不利な契約

 

サロンの規約というのは、契約の一種です。

「規約に同意してお金を払ってサロンを利用してね。」

これに同意してサロン生になります。

 

では、規約の中に一方的にサロン生にとって不利な内容が盛り込まれていたらどうでしょう?

「外部が知っても問題ないようなやり取りでもサロン外に持ち出すのは禁止」

というような言い分もそれに当たります。

 

しかも、イケハヤ氏達は宣伝の為に内部の書き込みをスクショで一部出してツイートしていたりします。どこまで、どのように許可されるかどうかの判断が主催者一任である部分がフェアでありません。

 

昨今、とても小さな字で長々と会員規約を書き、その中に一方的に客にとって不利な内容を書き込み、いざトラブルになったら「この規約を呑んだよね?」と出して賠償などをしないというものがあります。

 

例えば

「このソフトが誤作動して客が損をこうむっても返品交換及び一切責任取りません(賠償のお金を払いません)」

このようにパッケージにただし書かれている商品を購入したとして、実際に損害が出てもこのただし書きが有効で、客は泣き寝入りでしょうか?

 

いいえ、このただし書きそのものが無効です。

消費者は返金・返品交換などを求めることができます。

 

消費者契約法|消費者庁

消費者が事業者と契約をするとき、両者の間には持っている情報の質・量や交渉力に格差があります。このような状況を踏まえて消費者の利益を守るため、平成13年4月1日に消費者契約法が施行されました。同法は、消費者契約について、不当な勧誘による契約の取消しと不当な契約条項の無効等を規定しています。

 

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http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/public_relations/pdf/public_relations_170913_0002.pdf

↑このPDFの案内の例が分かりやすいです。

 

僕は常々、情報商材というのはクーリングオフできない仕様であるならば、この一方的に不当な契約条項にあたるのでは?と思っていました。

有料サロンも同様です。

サロンの規約に、サロン生が一方的に不利になるような内容はありませんか?

 

また、消費者保護法は不当な勧誘方法についても「契約の取り消しを求められる」としています。

これが先ほど述べた、嘘と誤解を招く勧誘は問題であるという部分です。

こういったことに正田氏の経歴の疑義は該当すると僕は考えます。

 

「脱社畜サロン」はクラウドファンディングのていになっており、それを提供しているキャンプファイヤーの規約にも同じようなことが書かれています。

camp-fire.jp

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以上ことから、僕はイケハヤ氏の強制退会という判断は、お金を払っている客に対してあまりに不当なことだと思います。

 

・サロンの勧誘や価値の判断基準にあたる部分の質問にきちんと回答していない。

・正田氏自身は経歴に誤解や大げさな部分があることを認めた。

・勧誘への疑義の回答を外部に持ち出したことへの「規約違反」という判断

・月額3,000円は月末までの権利であるのに、月途中で一方的に強制退会。

 

上記はサロン運営側の落ち度であると僕は主張します。

 

 

現実問題どうすればいいのか?

消費者保護法を紹介しましたが、これを知っているからといって即座にこの法が皆さんを守ってくれるわけではありません。

また、この法律を持ち出して返金交渉をするというには、金額が大きくないこともネックです。

 

普通にクレームをいれて返金に応じてくれるなら良いですが、そうでない場合、個人で法律を持ち出して交渉するのは困難だからです。

(相手側のTIGALAには顧問弁護士もいます)

弁護士に依頼しなければいけませんが、相談料や着手金よりも低い金額だと、返金を求めることをする人はなかなかいません。

 

ただ、現在、イケハヤ氏や正田氏は高級情報商材や、高級合宿などを企画しています。

20万~30万円という金額の企画の勧誘を始めています。

 

tigala-salon.peatix.com

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もしもあなたが、

「不利な契約を結ばされたのではないか?」

「価値に疑問を抱き、返金を求めたが一切応じてくれない」

こういった対応をされたら、まず相談窓口を利用してください。

 

消費者ホットライン|消費者庁

国民生活センター

 

ただ残念ながら、相談をしたところで解決をするとは限りません。

しかし相談件数が増えれば増えるほど、被害が深刻であることが行政に伝わり、なんらかの対応・注意喚起であったりデータの蓄積によって対応のノウハウができてくることが期待できます。

 

あくまで「期待」ですが・・・。

 

また、そういったサロンやイベントに参加したり、情報商材にお金を出す前に、納得いくまで説明を聞きましょう。

そして、その時の説明と食い違っていたならば、遠慮なく責任者に質問をぶつけましょう。

それに対して誠意ある回答を成さない団体は、もう信頼に値しません。

それでも良いのだとはらをくくったら、お金を払えばよいと思います。

 

僕は脱社畜サロン内の価値を生み出す重要な位置であったけんすう氏に、数時間前に大量の質問をしました。

ほぼ全部答えていただきました。

けんすう氏を擁護するわけではありません)

少なくとも、質問に答える姿勢は示していただけました。

 

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僕はけんすう氏の言い分を鵜呑みにしたわけでも、納得したわけでもありません。

が、業界に詳しくも無い僕程度の人間が追求するのは無理でした。

ただ、いろいろな証言を引き出せたことは満足しております。

 

でも

イケハヤは質問にまともに答えもしない。

正田圭は匿名アカウントを「雑魚」と呼びました。

そういった人に魅力を感じるのは自由です。

 

社畜サロンの皆様

利益を守る知識を身に着け、契約に対応をなさってください。

社畜をして、起業や個人事業主に憧れるのであれば、夢をかなえたあかつきには、商取引における契約ごとは自分で対応しなければいけません。

 

インフルエンサーだけの言い分を100%信じるのではなく、複数の人や専門家、専門書籍を参考にしてください。

伝聞や人の言い分だけでなく、「おおやけに発表されている情報」を探してください。

SNSWikipediaやネットニュースは削除や改変ができます。気を付けてください。

 

皆様に、よい将来があらんことを願います。