メロンパン、リスクを考える

初心者以上、投資家未満。投資のリスクは人生のリスク。

もしも営業マンだったころの僕が上司に「ブログを1億で売れ」と言われたら

どうも、柳メロンパンです!

 

いろいろ雑務を片付けているうちに、旬を4日ほど逃した感がありますが、分からない人の為にこれ!

togetter.com

 

「ブロガー界の神」とまで名乗っていた人が、ブログオワコン宣言をした後、自分のブログを1億で売りたいと言い出しました。

 

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コメント欄

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「ブログを1億円で売りたい話」対象の動画のコメント欄もこの通り。

容赦ねぇな。

僕もイケハヤというキャラクターを初音ちゃんやミッキー君に例えるとか、寒気がしました。ディズニーにちくったらいいのかな?

イケハヤ氏は自身のキャラクターが「好感度が高く万人に受け入れられるもの」前提で言っているようなので、その前提に賛同する人以外には拷問な動画です。

 

※長い記事なので「続き」に格納します。(7900文字)

 

 

ひとりで聞くのが嫌だったので家族にも一緒に聞いてもらったのですが

僕 「6分くらいだから、耐えて!」

4分後

家族「無理、やめてくれ聞いてるこっちが頭おかしなる!」

僕 「声出すなよ、聞き取れないだろ、戻さなきゃいけないじゃん」

逃げようとするのを必死に押しとどめ、なんとか聞き終えました。

途中でイケハヤ氏が「僕ミッキー」と声真似するところがあるのですが、家人は「吐くかと思った」と率直に述べておられました。

 

案の定買いたい人は現れていないもよう。(2018年12月16日現在)

 

さて、最近イケハヤ氏の好調な事業の一つに「脱社畜サロン」というものがあります。

社畜というネーミングから、社畜になりたくはない人向けの交流の場のようです。

 

社畜という表現ができたり、会社というものの批判のひとつに、若年層には、理由の分からない理不尽なことを押し付けられる苦しみがあると思います。

上司ガチャの当たりはずれによってとても左右されます。

(その後は後輩ガチャにも悩まされるよ)

 今回は僕のつたない営業マン経験から、「イケハヤのブログ1億円で売れ」という理不尽な命令をされたら、どう立ち回るか?ということを考えてみました。

 

 

ポイント

  • 交渉相手は買手だけじゃない!「売り手(I氏)・買い手・自社(上司や他部署)」という3方向を相手にせねばならない。
  • 結果の出し方や評価は「自社の利益をどれだけ守ったか」。
  • 自立したプレイヤーであれば、社畜にも奴隷にもならない。

 

 ※

これらは柳メロパンの脳内シミュレーションであり、フィクションです。

実在の人物、団体などには一切関係ありません。

 

 

 0.上司から理不尽な命令

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Y社第一営業部部長

「おい、メロンパン、I氏が1億でブログ売りたいっていってるから買い手見つけて。」

 

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「ええー・・・ブログ?僕そんなもの扱ったことないっすけど、売れるんすか?無理じゃないですか。」

 

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やる前から無理って言うんじゃねー!①やってみないと分かんねぇだろうが、だいたいお前はすぐそういう否定的な」

 

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「(ちっ 説教長くなるな・・・)申し訳ありませんでしたっ、対応し、来週に一旦進捗を報告します!②

 

●ポイント

  • ①部長の言うことはごもっとも。やってみてから無理な材料を探して上司と交渉すればいい。
  • ②自らスケジュールなどを考えて一定の報告納期を宣言。これで「口だけでやると言って放置する」わけではないというアピール。有能。

 

Ⅰ.売り主、I氏からヒアリング

I氏を自社に招き、ふかふかのソファでもてなし応接する柳メロンパン。①

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「初めまして、担当をさせていただきます柳メロンパンと申します。本日はご足労ありがとうございました。」

 

I氏「---------」

 

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「どうぞ、ソファにおかけになって、お茶やコーヒー、茶菓子もお持ちいたします。ご用件、上長からすでに伺っております。本日は顔合わせという意味もありますが、ざっくりとI様が売りたいとおっしゃるブログのことを伺わせていただきたいです。」

 

I氏「---------」

 

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「はい、存じ上げております。I様はとてもブロガー界では有名で、インフルエンサーとしてご活躍②されているとか。しかしそうなるとその”要”ともいうべきブログを売却されるということは、かなり思い切ったご決断かと思います。」

 

~対面で以下のことをヒアリング~

  • ブログを売る動機
  • 1億円という値段の主張の根拠
  • 値段以外の売却条件

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「なるほど、話題作りなどの狙いもあるのですね。弊社としての条件は1億円という売値に対し、7%の手数料、7百万円ですね、いただいて業務委託として買い手とのマッチングを考えるということになりますがよろしいでしょうか。」

 

I氏「---------」

 

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「まだ本日は契約そのものを交わす段には至りませんので、後日、I様が代表社員である法人の財務諸表や7百万円の支払い方法、銀行口座などを書類をいただいて、あ、はいメールで結構ですよ。」

 

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「また、支払い方法などの提示によって手付金(前受金)③の設定がある場合もご了承いただけますでしょうか、着手金といったような形で。はい、ちょっとこういったご依頼はあまり前例がありませんのでこちらとしましてもはっきりとした回答をできず申し訳ありません、書類のやり取りはメールで結構ですので、お見積は後日メールで送信いたします。本日はありがとうございました。」

 

●ポイント

  •  ①上客扱いでもてなして油断させる。会話もへりくだって丁寧に。その時の態度をよく観察しておこう。買い手が現れた際にも「モノはいいけどこの売り手から買うのは嫌だ」という事態が発生する場合もある。売り手の印象も大事。I氏のガードを下げて本音をできるだけ引き出そう。
  • ②下調べしておいて相手の自尊心をくすぐる。もちろんメロンパンはI氏へ批判も知っているが、①の理由でおだてておこう。
  • ③後述するが、与信(I氏の支払い能力)調査の為のトラップ。

 

Ⅱ.対象のブログの客観的価値を調べる

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(腰は低いけど、自信満々で調子のいいことばっかり言う人だったな。ブログの値段はブランド力ねぇ・・・・。ちょっと現実味の無い話が多かったし、今の価値より将来性が不透明過ぎるんだよな。)

 

売り手の主張を鵜呑みにはもちろんしません。メロンパンの調査開始。

彼の口から出た言葉の裏どりをしていきます。

  • SNS、ネットで検索する。間違いや偏った情報も多いので鵜呑みにしない。事実というよりも「立場によってどの意見が偏っているか」を見出すのが重要。
  • 1億円の値段の客観的根拠として挙げられているアフィリエイトSEOブログ界隈事情の古い書籍(図書館、電子書籍で無料が多い)
  • 上記の最新の書籍(経費で落ちるなら数冊買う、落ちないなら自腹か立ち読み)
  • ブログ売買実例を探す
  • I氏の個人、法人の調査をデータバンク等でできるかを打診(調査経費おちなければ自分でがんばろう)

 

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(うーん。ブランド力は微妙すぎるな。企業は自前の広報でブログやる例が多い、I氏の名前を借りてブログ運営するメリットが見当たらないなぁ。ブログ運営そのものもI氏自身が簡単では無いと言ってるし手がかかるようだし。うーん。部長への説明でクリティカルな詰めは支払い能力だな。)

 

ここまでで、柳メロンパンにとってのモチベーション

・売買が成立したら7百万円の売り上げを会社にもたらして営業成績をあげる。

・契約に至らなければめんどくさい仕事から早期に開放されてラッキー。

・委託契約された後に「買手がみつからなかった」「I氏の一方的な翻意」など考えられるリスクについて自社の利益を守る(損害を被らない)手段をすでに用意している。

 

どういった結果になっても、自分に何らかの得るものがある状態にもっていくことが重要。

 

 

Ⅲ.部長に報告・相談

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「部長、先日のI氏の件ですが・・・・・。」

 

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「ふーん、そんな変人だったのか。前例がないから値段根拠は怪しいわな。で、財務諸表や与信は?」

 

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「提出してもらいましたが、前年度は確かに良い利益がでています。ただ仮想通貨などが資産に絡んでいて分かりづらいんですよ。今年分、中間決算などはしてないようで提出してもらえませんでした。

与信自体は審査通らなくて借り入れ自体ができないようで、履歴は綺麗でしたが。

個人でハイリスク投資もしているようですし、身なりに金目のものも無かったですね。

出したお菓子ごっそり持って帰ってました。」

 

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「前受けの話は?」

 

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「匂わせる程度にしました。いくらにします?現段階でかかっている費用は御覧の通り、書籍や出張代と僕自身の人工(にんく)が●時間です。I氏への見積もりに明記して出しますか?」

 

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「話がコロコロ変わる奴みたいだし百万以上は欲しいな。FXに金つっこんでるのは嫌な感じ①だなぁ。」

 

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「ですよね。相手の”話題作り”に巻き込まれたって弊社は何にも得しないですしね。売買が成立しなければ7百万請求はできませんし、現実問題1億円を一括・即金で支払うような買い手は厳しい。せめて分割でか、複数人のファンで共同運営の形にするか・・・。」

「まあ分かりませんが、前例を見ても1億円はさすがに破格過ぎるので値段の見直しは必須となります。その場合、弊社への手数料も下げざるをえないでしょうね。」

 

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「見積もりには前受100万と入金次第着手を明記②、弊社活動費用が上回った場合都度請求と不成立の場合の費用実費請求の但し書き入れとけ。もちろん一方的な契約破棄の場合は前受金は返却しません、って目立つように書いとけ。」

 

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「契約する時になったら同席をお願いします。」

 

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「えー。」

 

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「売り物の価値を”個人のブランド力”って言ってるんですから、ぺーぺーの僕の印象だけじゃ弱いので、人生経験の豊富な部長の目でも確かめて欲しいです。」

 

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「見え透いたおだてをいうな、俺の時間使うなら成績から引いとくからな。」

 

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「うええぇ・・・・」

 

●ポイント

  • ①取引相手が個人であれ代表であれ「FX等のハイリスク商品に資産を投じている」事実はマイナス印象になります。金遣いが荒くなったり、不祥事を起こす原因として捉えられるからです。金融商品が原因で社内の使い込みや横領などが取りざたされていますが、あれは氷山の一角で、不祥事があれば内々に処理されるのがほとんどです。個人事業主相手であればさらに警戒しなければいけません。ハイリスク金融商品は勝ち負けだけでなくその人のリソースをある程度割かねばならない=本業がおろそかになる、という懸念になります。
  • 他にも「キャバクラにはまっている」等の浪費、「社内での不倫」等の素行等、お金や立場の瓦解につながる情報には留意。また、反社勢力の関わりは一発アウトで契約お断り。
  • ②メロンパンのY社がリアルタイムで行う与信です。前受金(手付金)は必ず現金で支払ってもらうもので、商売の慣習のように捉えている人が多いと思いますが、あれは「契約に対して支払い能力があるか」の証明を求められているのです。怪しい相手からはたくさんとります。

 

 

Ⅳ.前受金を条件として出す

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「ぶっちょー、案の定、前受金入れた見積もり送ったら激オコで電話かかってきました。」

 

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「手ぇ引くか。」

 

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「部長が先にそれいうんですか。でもウチとの契約はしたいってねちねち言われました。個人でアピールしてもまだ買い手が現れないようで。前受金については高すぎる、そんな値段は法外だ、とかですね。」

 

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「契約の意思はあるんだな。」

 

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「のらりくらり言っておいたんですが、電話じゃらちあかないからってんで面談は約束しました。対面で前受け値切る気ですね。部長、同席してくださいね。」

 

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「もー・・・。」

 

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「何にも喋らなくてもいいですから。契約前にこんなにゴネるんだから一度立ち会ってくださいよ。僕だって部長の前で営業トークすんの緊張するからヤに決まってるでしょ。噛んだらネタにされるし。」

 

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「当たり前だろ、査定にガッツリ影響させとくからな。」

 

 

~I氏来社、面談~

前回と同様、お茶や茶菓子でもてなす。あくまで環境は上客扱い。

 

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「ご足労いただきまして、ありがとうございます。本日は上長である部長も同席させていただきます。」

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「柳メロンパンがお世話になっております。よろしくお願いします。」

 

I氏「-------!」

 

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「はい、ま、ま、落ち着いてください。おっしゃることはごもっともでございます。前受金をいただくのはどなた様にもお願いしていることなのですが①、今回、取り扱うものがものだけに、I様にとっても私どもにとっても前例のないことですので、さまざまな調査の手間の見積もりがしづらいという問題がございまして。」

 

I氏「-------!」

 

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「はい、申し訳ありません。おっしゃるとおりです。」

 

I氏「-------!」

 

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はい、申し訳ございません。②私も努力したのですが、やはり社内の決裁でもですね、すぐに買い手が現れる商品という印象はございませんで、時間がかかるという見立てが大勢です。僕としましてもやむを得ない事情によって途中キャンセルを」

 

I氏「-------!」

 

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「いえ、決してI様がそうというわけではなく、一般的に、あくまで一般的にということです。キャンセルとなった場合、それまでの労力というのを弊社としても回収できる手立てを示さないと決裁が下りないんですよ・・・大変申し訳ございません。今回は前例が無くまとまった金額の商品でございまして、なかなか・・・。僕の力不足もあると思います。申し訳ありません。③

「やはり1億円のお値段やI様の思い入れを勘案しましてもこちらとしても買い手の選定も慎重にしなければならないと考えております。」

「例えばブランドイメージをお値段の根拠として出されておりましたが、逆にI様のイメージをおとしめるような相手や競合先への売却も容認されるのでしょうか?確かにケースバイケースとなりますが、その”程度”を調査するのにはまた費用が必要かと思われます。」

「弊社が持っているプロスペクトリストにあたるというだけでなく、広く買い手を募るために広報が必要と考えております、その経費も見込んだうえの前受金となります。」

 ④

 

●ポイント

  • 嘘です。信頼置ける相手や常連さんには別にしなくてもいい。
  • ②とにかく相手が怒ってたら謝ったり相手の話の聞き役に徹しましょう。怒りを解かないと話が前にすすみません。さらに「でも」「しかし」などの言葉は禁句。怒っている相手を否定するような言動を避けつつ冷静に話せる時を待ちます。
  • 嘘です。悪くなくても無理やり過失をひねり出して下手(したて)に出ます。
  • ④ ①~③は、Y社側にとって有利な高額な前受金をI氏に呑ませるための交渉のテクニック。柳メロンパンは費用がかかるということを言っていますが、適当な作り話でもいいのです。本当に悪いと思って謝っている訳ではありません。I氏の機嫌を損ねないように言葉を選んでいますが、実質は「この条件を呑め」とI氏に迫っている状態です。ぜったいにここは譲りません。

 

Ⅴ.契約はしても着手は入金次第

I氏「------------」

 

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 「柳メロンパンの説明に不備や不足があったとのこと、まことに申し訳ありません。私からも管理の立場の責任上、謝罪いたします。」

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「申し訳ありません。」

 

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「前受金の入金は契約を交わしたのち、一週間以内①をお願いしております。弊社といたしましてもこういった条件を提示することは普通でございまして②、お取り扱う1億円という商品に対して1%という額は妥当だと思われます。申し訳ございませんが、この入金が確認取れ次第の着手③となっております。」

 

I氏「----------!」

 

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「はい、1週間は短すぎる、と。では契約自体を待つ④という手段もございます。」

 

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「前受金の内訳に想定される費用を盛り込んだ見積書は再提出いたします。契約をしていただくかどうかはそれを読んでいただいて、納得していただいた後でも大丈夫です。I様の都合の良いタイミングでご連絡いただければ対応いたします。」

 

I氏「----------」

 

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「はい、もう今後I様にご足労をいただくよう手間はかからないと思います。書類のやりとりはすべてメールで結構です。本日はどうもありがとうございました。」⑤

 

●ポイント

  • ①部長登場、社内の通例であるということに現実味をもたせます。100万円を即金で出せるか、を試す為に短い期間を言います。あくまで事務的に。会社員なので個人の裁量で前受金を減免できないっぽい感じを出します。
  • 嘘です。I氏の支払い能力に不安があるからやってます。
  • ③現金が実際に入金しなければ何もやらんぞ、の意
  • ④別に契約せんでもこっちはどうでもええんやで、の意
  • ⑤はよ帰れ、の意

 

Ⅵ.部長と感想を擦り合わす

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「部長、ありがとうございました。結構早く割って入ってきましたね。(早く切り上げたくてうんざりしたんだろ)」

 

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「支払い能力なさそうな奴に粘ってもしゃーないからな。」

 

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「ですね。めっちゃ抵抗してましたね、100万。余計怪しまれて信用なくすのに。嘘でもそんなもんすぐ払えるって雰囲気出しときゃいいのに。」

 

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「個人でブログ書いてて生計立てれてるんなら企業と取引とか交渉したことないんじゃない。」

 

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「ああ、そんな気しますね。部屋ン中入って帽子もとらないし服とかにも気を使ってない感じだったし。初回の取引きする企業と会うのに一応スーツくらいは着ますもんね。」

 

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「根っからの金持ちにはちょいちょいダラっとした格好で面談くるのもいるから、地主とかさ、一概には言えないんだけどなぁ。」

 

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「へぇ、そうなんですか。」

 

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「だいたい年寄りだけどな。

でもただケチでゴネてる奴は相手せんでいいだろ。おいしい取引に持ち込めそうなら時間かけてもいいけど、なんせこっちもノウハウ無いことやるんだからおいしいかどうかも分かんないわけよ。前受けの段階でもめるんじゃ7百万の回収もすんなりいくか分からん。こっちから積極的にやる必要はないよ。」

 

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「どうもありがとうございます。」

 

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「成績にはつかんけどな。」

 

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「部長がやれって言ったんですよ・・・。」

 

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「俺の労働分はサービスしといてやる。まあ、I氏が自分が言うように本当に金持っててる経営者なら1億あてこんでる取引の前の100万出し渋る訳ないよ。うちらが信用されてないってのもあるだろうけど、それなら別で相見積もりでも取りゃいいだけだし。」

 

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「そうですね。」

 

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「自分の裁量で即座に100万も動かせない人間の持ち込む1億の話なんて誰も信じるわけねーしな。だいたい経営者って忙しいからゴネる時間もったいねーじゃん?前受金払うのが嫌ならはいはい次々ってさっさと他当たればいいのよ。魅力的な商品って自分で言ってんだから。」

 

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「言ってることと行動が矛盾してるわけですね。」

 

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「うん。買い手が現れないって時点で矛盾してる、あいつ影響力のあるインフルエンサー?ネットで有名?っていうならすでに自身で発信してるだけで広報になってんだよ、なのに買い手がいない。俺らにしたってネットでの広報手段がすでにふさがれてるってこと。ということは1億ってのに妥当性が無い。そこを落とさざるを得ないなら手数料は初回提示の7百は無理だろ。」

 

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「だから、言い出したの部長だってば・・・。」

 

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「あんなに破綻したことを堂々と言う人だとまで思ってなかったんだもん・・・。」

 

 

~ 一旦 終わり ~

長くなってしまったので、続きはまた気が向いたら

I氏が「契約する」と言った場合、どういう展開が考えられるかシミュレーションしてみます。(読みたい人がいるならだが・・・。)

 

b-87gimeronpan.hatenablog.com