ちょい詐欺大全〔第2部〕灰色の投資話 ①杜撰な投資成績表
ちょい詐欺大全は複数のブログ記事で構成されています。
下記リンクIndexで「ちょい詐欺大全」全体のご案内をしています。
- 1. またまたタイトルから嘘
- 2. まったく同じ評価額
- 3. 約2年間の総額(評価額・元本)の推移
- 4. エビデンスとその時期(月)についての注意
- 5. 元本と評価額の推移をグラフにしてみる
- 6. 嘘の「黒字」というアピール
- 7. マイナス項目を排除してプラスを出現させる
- 8. 項目内訳をずらっと並べて見てみよう
- 9. 表を見た雑感
- 10. 今回は全体の俯瞰
1. またまたタイトルから嘘
イケハヤ氏が数年前から「投資成績 全部見せます」という記事や動画をあげています。これはイケハヤが各々の金融商品のアフィリエイトへ勧誘する為の広告宣伝の一環になっています。
実際にブログには成績表の項目そのものや、後の解説時にアフィリエイト誘導リンクが張られています。
全部見せます、と言ってからの~・・・
「ビットコインも持ってます」
「計算が煩雑なので載せてません」
全部ちゃうやんけ、計算が煩雑でもやれや
サボってんじゃねーよ。
マジで仕事できないやつだな。
あ、ゴメン、1ケタずつの足し算もできないんだった。
これ、ちょっと前のイケハヤツイートなんだけど、9800時間ニキが慕うイケハヤ大学の長は小学校入学レベルの計算もロクにできないからね。 pic.twitter.com/7gr7Bh3v9K
— 柳メロンパン (@87gimeronpan) 2020年8月19日
自分の意思で投資しといて「計算難しい」って、評価額が今いくらか分かっているんでしょうか。
都合が悪いから隠してるだけじゃねーの?
まあ、この程度の嘘は日常茶飯事。
こんなものは軽いジャブ。
さあイケハヤの嘘と間違い・誤魔化しだらけの投資成績を見てみましょう。
2. まったく同じ評価額
はらですぎさんが2018年11月に記事にしてくれていました。
9月公開(たぶん8月末あたりの評価額)
11月公開(たぶん10月末あたりの評価額)
まったく同じ表を成績として記事に出していたという件。
下記に魚拓から抜粋してスクショを出しますが、イケハヤは完全に別記事として取り扱っている様子。(記事そのものをコピーしたミスではないということ)
もちろん評価額全てが2ヵ月前と偶然に、同時期に一致することはありえません。
ミスでもあり、嘘でもあります。
ひとつも確認していないのに、11月の記事に当時の評価額として載せています。
一つ二つ確認が漏れたというミスでもありません。
9月
11月
例えばここの「個別株」は 6552(株)GameWithのことなのですが、2018年8月末あたりから11月初旬は約1100円→約900円と下がっています。
詳しくはこちら↓
イケハヤさんの個別(クソ)株の買い方 - メロンパン、リスクを考える
豪ドルはややあがっています。79~80円→81~83円
いちいちチャートを確認するまでも無く、10以上ある投資ポジションが
2ヵ月前と同値である瞬間が存在する訳がありません。
これ以外の別記事にも仮想通貨の評価額が動いておらず同額の月もありました。
↓↓ 詳しくはこちら
イケハヤ氏は金融商品アフィリエイトを他人に勧める際、「成績を貼るだけだから」と言っていましたが、この程度の簡単な作業もできないのでしょうか。
3. 約2年間の総額(評価額・元本)の推移
イケハヤ氏は投資成績を毎月出している訳ではありません。
2018年11月からTwitter、ブログ、動画内で出している投資成績表を探してみた所、2020年8月現在までの21ヶ月間で
11個の表を収集しました。
表1)2018年11月から収集できた成績表
「水増し額」とは、現金や未公開株等、常識では「投資成績」ではないとされる項目です。
コロナ禍でガッツリ喰らってる時は出してませんね。
徹底してますねー。
さすがに可哀そう過ぎるしイケハヤだけではないので追求しませんが。
株も為替も暗号資産もバッコバコにやられてましたからね。
参考:
日経平均 16,000円付近 BTC 40万円台
ドル/円 100円付近、豪ドル/円 60円付近 など
ちなみにイケハヤが4/28に「大きくは下がらないと予想するが二番底が来るんじゃないか」と、分かりにくいことを言っています。
概ね「少しは下がって二番底」と解釈できます。
日経平均を見て分かる通り、4月下旬辺りから右肩上がり。
二番底は来ていません、安定の逆神。
心得ている皆さまの反応 ↓↓
そして回復したな・・・となった夏くらいから、水増し額が投資ポジションを上回る状態の有り得んものを出してきてますけどね。
(有料情報商材内や動画内で出しているものは基本捕捉・採用しません。エビデンスを求めるだけでイケハヤ氏へいくばくかの利益を渡してしまうことになるので。)
4. エビデンスとその時期(月)についての注意
イケハヤ氏の投資成績の出し方は「いつの時点の投資成績か」というのが分かりにくいという特徴があります。
わざとか、と思えるほどに時期をはっきりとは明記せずに発表をします。
例えばよくあるのが「2月になったので恒例の投資成績を発表」という言いまわしで2月初旬に成績を出すやり方。
それは実質1月までの成績と解釈して僕のブログには書いています。
上のスクショはの日付で2月5日となっているものが「2月の成績」と言い張るのは厳しいので僕の表では2019年1月扱いで集計しています。
※例外として、
2020年6月24日を6月分
2020年7月9日を7月分
実質15日間しか経過していない日付で出している時がありました。
これは各々6月、7月としています。
このように「〇月の成績」と出すとき、月内のバラバラの日付になっています。
前月末日のものなのか・月内なら何日時点のモノなのかをぼかし、ひと月分いつの値幅でも解釈できるかのように曖昧にしています。
月内約30日の間にイケハヤにとって有利な評価額をチョイスして出しても嘘ではなくなりますね。
マジ汚ぇ。
古いブログ記事の成績表については現在リンク不明のものがありますので、僕のブログ記事内のスクショをエビデンスとします。
2018年11月~2019年2月の成績表が分かります。↓
下記に一部アーカイブへのリンクやスクショを貼ります。
2020年10月分 10/28
2019年12月分 12/19
http://archive.vn/u9wIO(2019年1月分)2/5
http://archive.vn/qD3CH(2020年6月分)6/24
http://archive.is/YucjY(2020年7月分)7/9
5. 元本と評価額の推移をグラフにしてみる
ではこの表を元にグラフを作ります。↓
表1)2018年11月から収集できた成績表
図1)全体の推移 元本・評価額・水増し額・実態
さて、グラフを見てまず目につくのは、コロナ禍で沈黙してた間にポートフォリオを整理して出してきた2020年6月分から、水増し額と実態が逆転しているという部分。
実は今まで「投資成績」という名で出していたものを「資産状況」という言葉に変えて出しています。
しかしそれなら見せ方がおかしい。
現金と未公開株に”評価額”は誤解を招く表記です。
現金に評価額はもちろんありませんし、未公開株は取得額であって評価額ではないので嘘です。
さらに資産状況といいながら、500~600万円規模があったCompoundの数字は隠しています。不動産なども微々たるものなのでカウントしないといっています。
結局また、「イケハヤが都合よくチョイスした状況」を見せているだけです。
ぱっと見ただけで、約3,600万円の総額に対して水増し額が2,000万円以上あります。
以前からの投資成績発表と並べてみて、総額が増えているように見えるという点が重要なのかもしれません。
イケハヤは「2,500万円はどうなった?」「3,000万円はどうなった」といったタイトルを好んでつけていましたので、そこだけサラっと見る人にとっては時間が経つごとにイケハヤの投資ポジションがお金を増やしているかのように見えます。
「投資成績を公開!」となっているものに、現金在高が含まれて3,000万円と表記していると思っている人なんていませんよ。
イケハヤは投資によって自分のお金をどんどん減らしているのに、本来なら投資成績には入れられないような項目の金額を入れて総額を水増しして騙しているのです。
未公開株というのは市場で売買されていない株なので本来評価額はありません。
決算書などで有価証券の額として厳密にする記載する場合、株を発行している会社の業績から推し量った額を載せたりするものらしいです。
しかし「車は経費」とか「貯金は資産ではない」と言ったり、簿記や会計の事を全く分かっていないイケハヤがそんな丁寧な計算をするとは考えづらい。
6. 嘘の「黒字」というアピール
グラフでかくっと総額が減っている2019年7月あたりを見てください。
(赤い点線)
表でいうと↓↓になりますが、その直後に損益%がプラスになっています。この後にイケハヤは「資産運用が黒字化した」「成績が黒字化した」と言い出しました。
ガチ嘘です。
ここいらでイケハヤのいう投資成績そのものが嘘八百であると事が分かります。
このアホは「投資成績」と銘打っているのに
確定させた損益(利確や損切)を
成績としてカウントしないんです。
意味ねぇよ。
ポジションの評価額だけ示して成績扱いとか頭おかしいよ。
イケハヤは当初に投じた元本から見ると損を出して減っているにも関わらず、成績表の現金や他の元本にお金を入れて、投資成績で増えていっているかのようににアピールしています。
ポジション取ってる時はあくまでまだ損益が確定していない数字で途中経過です。
成績とは実際に得たお金・出した損を集計して出すもの。
イケハヤのは「成」してない状態のものになります。
イケハヤがちらっと言っている通り、この直前に損切をして、ポートフォリオを大きくマイナスにしていた項目がこの表から消えただけなのです。
消えた項目とその時期は以下の表にまとめました。
表2)イケハヤの投資成績表から消えた項目とその時期
※
この表の損益は、単に表に最後に出てきた月の数字だけをまとめていますので、実際にイケハヤが損益を確定した数字ではありません。参考までにお願いします。
(Compoundはまだ保持していてただ表に載せてないだけっぽいので利確・損切された額には含めてません)
これを見て分かる通り、2019年8月までに大きなマイナスを出していた仮想通貨(暗号資産)と個別株が消えています。
おう、そりゃそれ取ったら全体のマイナス減るだろうよ。
僕がイケハヤが公表している成績から概算した数字ではマイナスは300万円くらいなんですよね。
利益を出しているものもありますし。
表から消えた最終額がまったくイコールでは無いにせよ・・・。
イケハヤは2019年に800万円損切したって言っているのですが、この差はなんなのでしょう。
800万円もの損切が出るということは、消えていった投資ポジションの総額はもっとデカいはずです。(常識的に考えて投資ポジションのほうが損より何倍もデカい)
表に載せていないものがそんなに多かったのでしょうか。
表から消えていったものの総額は約1,500万円。
(Compoundはまだ保持していてただ表に載せてないだけっぽいので利確・損切された額には含めてません)
ネタの為に盛っているのか、成績表には無い所で大損していたものがあるのか。
辻褄が合いません。
マイナスの大きかった投資ポジションを隠し持っていたというのなら筋は通ります。
不都合な項目や数字を伏せて都合よく編集した表を見せているということか。
7. マイナス項目を排除してプラスを出現させる
そしてまた悪質な嘘が2019年8~9月にあります。
4~7月に消えた大きなマイナス項目に代わってCompoundというプラスの好成績項目が出現します。
金額も600万円と突然出てくるにしては大きい。
一気に金をつっこんだかのようです。
ところが、実際はイケハヤがCompoundを始めたのは7月中なんです。
7月分:7/18(7月中頃を過ぎているので7月分扱い)
8月分:9/ 6 (9月分とはいえないので)
上記のように約50日間の間に2回変則的に成績を出しています。
7/18
9/6
しかも、この2つ何月分とかいつの時点かは言って無い・・・。
(成績を出した日付から便宜上7月、8月としています)
8月上旬になぜ成績表を出してないんでしょうね。
また、7/18に「久しぶり」と言ってる通り、5~6月分の成績はありません。
大金つっこんだCompoundが調子いい時を選んで出したじゃないですか?
このように定期発表時期を明確にせず、イケハヤが自分の都合良いタイミングを見計らったり、項目を出し入れして成績と称していることがよく分かります。
それを裏付けるかのように、Compoundは2020年6月分から消えます。
冒頭に上げた「計算が煩雑なので」といって省略していたのはこのCompoundを指していると思われるのですが・・・。
Compound:
カンパニーリスクが高い海外プラットフォームで、保険も効かない暗号資産レンディングを利率が高いと勧めまくってます。この利率、日本円のことではありません。
海外業者の暗号資産レンディングをイケハヤが推奨・勧誘するやり方は不正かつ悪質だと思います。
まず2019年7月当時の記事を参照してください。
実験と称して不特定多数に呼びかけて自分の口座に入金させていました。
Compoundについては後日 ちょい詐欺大全 〔第2部〕灰色の投資③海外で暗号資産 にて掘り下げて書きます。
8. 項目内訳をずらっと並べて見てみよう
イケハヤの表が見づらいので、検算も兼ねて11ヶ月分をエクセルで打ち直しました。
縦計や%は合っていました。
※クリックするとデカくなります
表3)11ヶ月の項目別内訳
・全部で21項目
・ピンクで塗っているのが水増し分
・2020年に入って、イケハヤが現金と未公開株を一つの項目にまとめてしまったので内訳は実際には分かりません。
表でその項目を作ると見づらくなるので便宜上、未公開株を前月と同額のままで表示しています。
〔未公開株 + 現金〕 ¥18,800,000
エクセル表の2020年6~7月の内訳は僕の適当な案分なので実態は不明。
9. 表を見た雑感
・黒い部分が後半増えているという事は決済(利確・損切)した投資ポジションが多く、追加されているのはCompound項目のみ。
つまり公にしてきた投資は現時点で損の方が多く、イケハヤ氏は撤退していっている。
Compoundも2020年に消えますが。
・豪ドル(JFX)は「裁量FXを豪ドルでやる」と言っていて口座にお金をいれたけどポジションをまったくとってなかったのかな?
100万円が一切変動しないのはありえないので水増し分扱いです。
・2019年10月にポロっと出現しているトライオートFXは「イケハヤと一緒にFX自動売買」という勧誘をしてユーロ/ポンドの通貨ペア、400pips以上逆に動いてロスカットされたものです。
Brexit ブリクジット絡みで英国通貨のポンドが不安定な時に、他人を巻き込んで過去の成績がよい設定だからとFX自動売買を勧誘し、「放置せよ」というアドバイスをしていた挙句ロスカットされていました。
こちらの記事でまとめています。↓
・・・ド天井で始めています。
ここから短期でロスカット一直線、これに他人を巻き込むのはひど過ぎる。
10. 今回は全体の俯瞰
イケハヤの投資成績の総額やその推移、約2年分の成績表をずらっと見てみました。
今回は全体を俯瞰して見渡すという主旨で記事にしています。
イケハヤが出す「投資成績」「資産状況」の発表がいかに当てにならないか、実情を正直に開示しているとはいいがたいことを説明しました。
損が大きくなると発表せず沈黙。
損の話はネタとしてPVが稼げそうになった時。
なんの説明も無く突如項目が消える。
様子見していた項目が軌道に乗ってプラスになってから出す。
語り手の好き放題の時期で編集されている。
成績としてまったく比較や評価ができません。
卑怯な作為の産物です。
次回からはこの中の特に悪質な勧誘をしていた項目をピックアップしてお届けします。
~予定~
ちょい詐欺大全〔第2部〕
灰色の投資話②豪ドルFX
灰色の投資話③海外で暗号資産
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