メロンパン、リスクを考える

初心者以上、投資家未満。投資のリスクは人生のリスク。

【Brain】連鎖販売取引(マルチ商法)、無限連鎖講(ネズミ講)について考える

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2020年2月11日 当記事の続報を書きました

b-87gimeronpan.hatenablog.com

 

 

  

2020年1月末スタートした「Brain」

 

Brain

 

2020年1月末日頃より、注目を集めているプラットフォーム「Brain」。

数日見ていましたが、問題点が多いと思いました。

紹介機能や評価機能付きで、コンテンツを販売できる。

個人でコンテンツ(僕が見たのは主に文章、テキスト)を売りに出せる、例えば体験談やノウハウなどを執筆してこのプラットフォームで売れるわけです。

 

類似に以前からnoteというサービス、プラットフォームがあります。

 

note.com

このnoteに、アフィリエイト機能、いわゆるコンテンツを売る販売者(クリエイター)以外の人間がそれを宣伝紹介して報酬を得るシステムが付加されていると思えば分かりやすいです。

 

Brainに情報商材屋が「お金を稼ぐノウハウ」を大量に投稿しています。

これはnoteでも散見された光景ですが、noteには最近返金が可能になる機能が追加されたことによってまだマシになりました。

しかし、Brainには現在その機能はありません。

それどころかもっと深刻な欠陥があります。

 

マルチ商法 や ネズミ講と同等の販売方法ができるのです。

それはBrainの利用規約にばっちり書いてありました。

おいおい説明していきます。

 

マルチ商法連鎖販売取引)には規制がありますし、ネズミ講(無限連鎖講)は法で禁止されています。

世代が交代し、ツールが変わり、過去にそれらで被害があったり社会問題になったからこそ規制がされているという事実を知らない人が増えたと感じました。

 

 

Brainでは「紹介料」でも稼げる

 

 

販売者が直接消費者に売るだけでなく、紹介者がコンテンツの紹介・宣伝をし、それが成約すると10%~50%の紹介料をもらえる仕組みとなっています。

(販売者の利用規約には"報酬は直接協議して"となっていますが・・・)

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アフィリエイトと仕組みは同じですが、報酬50%とは破格の金額です。

 

購入者に対して

「最低2つ売れば元がとれる」

3つ売ればもう利益が出る」

という訴求・勧誘の仕方が可能になります。

 

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Brainで稼げるよ、というのは

コンテンツを作る力が無くとも、紹介料で稼げるよという事のようです。

もちろん販売者側になって、紹介料を出すから売ってくれ!とやっても稼げます。

 

確かに素人でも誰でも3つくらいなら売れそうですね。

 

でもこれ、

マルチ商法とかネズミ講と同じですよね?

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連鎖販売取引|特定商取引法ガイド

 

 

Brainは連鎖販売取引(=マルチ商法)の要件を満たしている

 https://brain-market.com/terms

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Brainの利用規約を読めば、連鎖販売取引に該当すると考えられる記述があります。

利用規約は購入者、紹介者、販売者の3つに分かれています。

 

・紹介者用利用規約

https://brain-market.com/brain_terms_of_introducer.pdf

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ここにある文章と、特定商取引法ガイドにある、連鎖販売取引の規定(定義)を比べてみましょう。

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 1.物品の販売

  →販売者がコンテンツを売る

2.再販売、受託販売もしくは販売のあっせんをする者を

  →購入者がコンテンツの紹介者となる

3.特定利益が得られると誘引し

  →紹介料が得られると誘っている

4.特定負担を負う取引をするもの

  →紹介者は最初にコンテンツの購入代金を負担している

 

www.no-trouble.caa.go.jp

 

連鎖販売取引マルチ商法ですが、マルチ商法というだけで違法にはなりません。

ネズミ講は違法です。

 無限連鎖講の防止に関する法律 e-Gov法令検索

 

マルチ商法は商品を介在させ、既存の物流や商売の在り方に似せており、普通の商取引との分離が難しい面があります。

 

しかし、「個人間の勧誘で連鎖的に数を拡大して利益を得ていく」手法のマルチ商法ネズミ講と仕組みがよく似ているため、上記で示した「連鎖販売取引に対する規制」で、さまざまなキツいルールが設けられています。

(キツいルールについては書ききれなくて省略しますので、下記の特定商取引ガイドを読んでみてください) 

連鎖販売取引|特定商取引法ガイド

 

2020年2月3日追記

なぜ連鎖販売取引が良くないといわれているか。

紹介しようとしている者に「購入」(なんらかの金銭負担)をさせる必要が無いんです。

マンションの宣伝をする人がマンションをまず買わないといけないということはあり得ません。

金銭負担、出費がありきで、紹介者はそれを取り戻したい気持ちが湧きやすい。

また、紹介料を支払う前提で売値が設定されているので、紹介のバック・報酬が得られないものは、本来の価値より高いお金を払わされていることになります。

 

良い商品であるなら、高い紹介料(宣伝料)を設定する必要はありません。普通に消費者に対して売ればいいのです。

数十年前に比べ、今はネット・SNSによって個人でも簡単にお金をかけず宣伝ができます。

魅力的で市場価値があるものなら、「まず買え」と紹介者に強要されているような販売方法に頼る必要が無いのです。

 

2020年2月11日

その紹介料が勝手に下げられるとのこと、運営者の”問題無し”という対応を続報はコチラ↓

b-87gimeronpan.hatenablog.com

 

マルチ商法ネズミ講の違いは?

無限連鎖講の防止に関する法律

 第一条 この法律は、無限連鎖講が、終局において破たんすべき性質のものであるのにかかわらずいたずらに関係者の射幸心をあおり、加入者の相当部分の者に経済的な損失を与えるに至るものであることにかんがみ、これに関与する行為を禁止するとともに、その防止に関する調査及び啓もう活動について規定を設けることにより、無限連鎖講がもたらす社会的な害悪を防止することを目的とする。

 

無限連鎖講(=ネズミ講)は、無限に会員が増えることを前提にお金を徴収していくシステムです。

無限連鎖講のイラスト

 

無限連鎖講 - Wikipedia

トップがまず少数の会員から会費を徴収します。その会員に勧誘をさせ、会費をとることに成功したら報酬(キックバック)を渡します。

そして勧誘で新たに入った会員にも「報酬が出てもうかるから会員を増やせ」と言って勧誘させ、同じことを繰り返させます。

組織はトップ、先行で始めた人を上位にし、それよりも人数の多い下位階層ができあがりピラミッドのような形になります。

最初に始めたほうの人達は確実に金が入りますが、会費を払って入会する人間が無限にいる訳はないので、後発(最下位付近)で勧誘をする人間は儲ける事ができなくなります。

 

法律にもあるようにこの仕組みでは「無限に儲けられるわけがなく、必ず破綻し、社会に害がある」から禁止されています。

 

しかし、マルチ商法はどうでしょう。

ネズミ講と同じくピラミッド式に販路を拡大していくのですが、マルチ商法は「会費」「会員」というものだけではなく「商品」を介在させます。

例えば洗剤。

洗剤を売ったら売った分だけ報酬がある。その売り方を教えたり仕入販路権利の為に会員にします。

会員になる人数に限りがあっても、洗剤などの消耗品であれば、使い切ったらまた買ったり、まとめ買いをするなどして大量に売れる可能性があります。

つまり、流通する限りは儲けられる可能性が出るという理屈です。

 

もしそれが思ったように売れなくとも、通常の商取引でも売り上げが上がらず破綻ということはあることなので区別が難しくなります。

問題点としては市場価値より非常に利益率の高いもの、つまりはぼったくりで売っていることがあるという点があげられます。

会員へのバックが売値に上乗せされて流通しているので高くなるのです。

 

 

Brainはネズミ講に近いと思う

マルチ商法は「商品の流通がある限り儲ける可能性がある」から普通の商取引と区別しづらいと言いました。

ではBrainで売られているコンテンツはどうでしょう。

消耗品ではありませんよね。

一人で同じものを何個もまとめ買いしたり、買いなおしたりする、リピーターが現れるのはあまり考えられません。

ですので、人数が頭打ちになる可能性が高いと思います。

 

「素人でもすぐに稼げる」

「誰でも稼げる」

このような謳い文句はしばらくすると嘘や誇張表現になると思います。

 

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未成年もここで販売をしている

 

また毛色の違う問題ですが、現在中学生がBrainで紹介機能を活用して販売していました。

お値段約1万円。

紹介料40%設定で、「読者も儲かる」と言っています。

 

中学生に知識が無いのは仕方ないことかと思いますが、自然に連鎖取引となってしまう業態で活動させて良いものなのでしょうか。

利用規約には未成年者は保護者の同意がいるようですが・・・。

どのように確認をとっているのでしょう。

(迫さんにツイッター上で質問しましたが、2020年2月2日現在回答はありません)

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参考になる漫画、ナニワ金融道闇金ウシジマくん

 

ナニワ金融道 15巻~16巻にマルチ商法の話が出てきます。

この中での名言「マルチは人間関係をきれいさっぱり現金化してしまう」

かつては友人知人への情まで利用して売りつける手法でしたが、今は「楽して稼ぎたい」という人達にリーチさせ、不特定多数をマルチに巻き込めるようになったと感じました。

 

<参考>

マンガジン 【ナニワ金融道】循環的にやってくるマルチの正体を暴く金融屋

https://next-audition.com/revew/243/

記事内より引用

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ナニワ金融道 11〜15巻|借金の怖さがわかる漫画集

 

 

闇金ウシジマくん 30巻~32巻

情報商材屋とそのアフィリエイトで稼ぐ仕組みがBrainと酷似しています。

 

Amazonレビュー引用

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Amazonのページ

https://www.amazon.co.jp/%E9%97%87%E9%87%91%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%81%8F%E3%82%93-30-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E7%9C%9F%E9%8D%8B-%E6%98%8C%E5%B9%B3/dp/4091858759

 

 

 

現状、こんな状態のBrainはどう変わっていくのでしょうか。

 

 

追記:参考になるマスザワ内閣(まっすう)さんの動画

Youtuberのマスザワ内閣さんが作成した、アムウェイの批判動画が100万回以上再生されています。

動画そのものが見やすく、解説の説明が分かりやすいです。

www.youtube.com

マルチ商法の勧誘手法や特徴の説明、その中の違法行為について分かりやすく解説した動画が複数あります。

www.youtube.com

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